名古屋市が実施する特定健診・検査項目について
当院では、名古屋市が実施する高齢者医療確保法に基づいた特定健康診査を受けることができます。検査項目は以下のようになっています。
特定健康診査では以下のような項目で検査いたします
項目 | 検査の内容 |
---|---|
診察等 | 視診、触診、聴打診などを行います。 |
問診 | 現在の健康状態や生活習慣(飲酒・喫煙等)を伺い検査の参考にします。 |
身体計測 | 身長、体重、腹囲を測り、肥満度の指標であるBMIも計算します。 |
血圧測定 | 血圧を測り、循環器系の状態を調べます。 |
尿検査 | 糖やたんぱくを確認し、腎臓、尿路の状態や糖尿病を調べます。 |
以下、血液検査 | |
血中脂質検査 | 動脈硬化などの原因となる中性脂肪やHDLコレステロール、LDLコレステロールを測定します。 |
肝機能検査 | 肝細胞の酵素を測定し、肝機能などの状態を調べます。 |
血糖検査 | 空腹時血糖またはHbAlc、随時血糖を測定し、糖尿病等を調べます。 |
腎機能検査 | クレアチニン・eGFRを測定し腎臓の障害について調べます。 |
尿酸 | 血中の尿酸値を確認し、痛風などを調べます。 |
※4月1日時点で、40歳・45歳・50歳・55歳・60歳・65歳・70歳の方は上記検査項目に加え貧血検査、心電図検査を無料で実施します。
貧血検査 | 血液中の赤血球数、血色素量、ヘマトクリットなどを測定し、貧血などの血液の病気を調べます。 |
---|---|
心電図検査 | 不整脈や心筋梗塞などの心臓に関わる病気を調べます。 |
企業健診について
当院では、労働安全衛生法に基づいた企業健診(雇入時健診、定期健診)など、各種健康診断も行っています。労働安全法では、事業者は労働者に対して、医師による健康診断を行うことを義務付けられています。また労働者も、事業者が行う健康診断を受ける義務があると定められています。
当院では、丁寧な問診および各種検査を行い、働く方が日々、健康的な生活を送ることで、充実した毎日を送ることができるよう、お手伝いをしておりますので、お気軽にご相談ください。
雇入時健診
事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 貧血検査(血色素量、赤血球数)
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
- 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
【定期健診】
事業者は年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査、および喀痰検査
- 血圧測定
- 貧血検査
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
- 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
※身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます。
自費健診について
体の健康状態について検査してもらいたいが、現在時点で何らかの病気にかかっておらず、またこれといった症状もない場合、保険適用外の「自費健診(全額自己負担)」として健康診断を受けていただくことが可能です。また、特定健診などの健康診断に含まれていない項目だけれども、もっと詳しく調べたいという場合も、その項目に関して自費にて検査を受けることもできます。
自費健診では、血液検査の項目など、検査項目について、ご自身による選択が可能ですので、人間ドックのように、多くの項目を選択して、様々な病気の可能性について、より広く詳細に調べる検査も行えます。当院で受けられる検査項目については、お気軽にお問い合わせください。
なお自費健診の結果、何らかの病気が発見された場合は、以降、その疾病の診療については健康保険が適用されます。